被害拡大の要因

雨漏りによる被害の拡大

ヤマトシロアリの被害進行は土壌面から1m位の高さまでがほとんです。二次的な要因、特に雨漏りや結露による木材の湿気などにより、壁内部を進行し2階や天井裏までシロアリ進行が進むこともあります。

ベランダ雨漏りによる被害拡大     壁内の雨漏りによる被害拡大
ベランダの防水不良のため、この下部に位置する玄関から壁内部を進行した状況です。玄関のタイル下で活性が高まったシロアリが、一気にベランダに侵入しています。

外壁部分の雨漏りによるシロアリ進行です。一階和室から天井まで被害が広がっていました。

リフォームとシロアリ

住宅をリフォームすることが増えていますが、気を付けないと新たなシロアリ侵入を引き起こしてしまうことがあります。土壌に安定して生息していたことに対し、増築や間取りの改装によりシロアリの動きに変化を与えてしまうことがあるのです。無造作に土の中を動き回っていたシロアリに、増築により基礎を造った場合に基礎にぶつかったシロアリは基礎に沿って移動し、本能的に蟻道を立ち上げます。シロアリにとっては何もなかった状態と違った環境になってしまうのです。

風呂場の解体ユニットバスにリフォーム中

この状態でユニットを設置するのですが、出来るだけ土を出すことは勿論、ユニットバスの下にも入れるように設置することが重要です。コンクリートを流し込んだとしても、シロアリの侵入は防げません。万が一のために建物構造的に負担の少ないい形で点検可能な状態にして下さい。

玄関タイルの解体玄関を広げ、バリヤフリーにリフォーム中

三和土だった部分と土留め付近に砕石を施してしまっています。この上にコンクリートを流し、タイルを貼ってしまうのはシロアリの侵入に関してとても危険です。

基礎打ち継ぎ補強補強基礎による耐震補強

コンクリートの接合部分がシロアリの侵入しやすい場所になってしまいます。手前に新たな土台を入れてしまうと、奥の元々の土台が点検不可能になってしまいます。隙間などを造り、確認できるようにして下さい。

敷地内でのシロアリ生息

建物の周囲及び庭などには、シロアリ含め様々なムシが生息しています。建物に影響を与えなければ良いのですが、建物周囲の状態により動きを誘導してしまうこともあります。

植木の杭     廃材

生け垣などに設置された杭のシロアリ被害です。建物から離れていれば良いのですが、基礎・外壁面に非常に近い場合もあります。生け垣の杭などは、根が付けば必要ありません。状況に応じて早めの撤去が望ましいです。

廃材や日曜大工で残った木材は、土の上に放置しないようにして下さい。特に建物の裏など日の当たりにくい場所や、基礎の周りは避けなくてはいけません。本来土壌に生息していたシロアリなど、廃材を置くことにより生息しやすくなります。

基礎は露出させる

ウッドデッキ     基礎に接した花壇

ウッドデッキや花壇などで基礎や外壁を覆わない事が重要です。空気の流れを遮り、日が当たらなくなることによりシロアリなどのムシを呼び込みます。また外壁や基礎の劣化にも繋がります。

ガーデニング     枕木のシロアリ被害

ガーデニングや枕木などの設置にも注意が必要です。この場合でも基礎を覆ったり、基礎に沿って設置することは避けて下さい。

風通しと日当たり

外壁を覆う雑草     基礎コーナー部の蟻道
空き家となっている住宅

雑草に覆われてしまっています。基礎部分には外側から、蟻道が構築されています。
日当たりと風通しが悪く雑草により湿気た地面、雑草の根に沿って、シロアリが移動する傾向は考えられます。

周囲にシロアリが生息していても慌てない

関東地域においては、至る所にシロアリは生息しています。庭や建物周囲でシロアリを発見したからといってすぐに建物への影響や侵入が起こるものではありません。建物周囲のシロアリが、構造物の設置状況において建物へ侵入してしまうことが問題となります。